付箋ノートって流行ってるけど、なんか紙の無駄遣いっぽくて気が引けるよね。書いて貼る時間ももったいない気がしちゃうし……。でも、うまく使えば頭の中がスッキリするかも。一緒に見ていこうか。
SNSやInstagramの勉強垢で見かける、カラフルで綺麗に整理された「付箋ノート」。「私もやってみたい!」と思う反面、冷静になると「これって紙や時間の無駄になるのではないか?」と躊躇してしまうことはありませんか。見た目を整えることに夢中になってしまい、肝心の勉強効果や作業効率が落ちてしまっては本末転倒ですよね。また、看護学生の間では実習での使用について「なぜダメなのか」と議論になったり、逆に効率化の天才である東大生が実践しているノート術として注目されたりと、その評価は真っ二つに分かれています。
実際、一生懸命書いた付箋がパラパラとはがれるストレスや、消耗品としてのコスト面を考えると、自分に合う方法なのかどうか迷うのは当然のことです。「もったいない」と感じるその感覚は、実はとても大切なコスト意識の表れでもあります。
この記事では、そんな「もったいない」という不安を解消しつつ、100均アイテムやルーズリーフを活用した作りやすい方法など、今日から試せる具体的なヒントを深掘りしていきます。無理なく、無駄なく、自分に合ったスタイルを見つけていきましょう。
この記事のポイント
- 付箋ノートの具体的なメリットとデメリットを比較検討できる
- コストや時間をかけずに効率よく実践する工夫がわかる
- 自分の性格や目的に向いている勉強法かどうか判断できる
- 使い終わった付箋を無駄にしない有効活用法を知れる
付箋ノートはもったいない?デメリットを検証
「せっかく時間をかけて作ったのに、頭に入らなかったら時間の無駄」「付箋代がチリも積もればバカにならない」という不安はもっともです。まずは、多くの人が感じる「もったいない」ポイントと、実際に効果があるのかどうか、そのデメリットと真価について、忖度なしで掘り下げてみましょう。良い面ばかりでなく、リスクもしっかり理解することが大切です。

付箋ノートは効率悪い?意味ない勉強法か
付箋ノートを作る際に、最も多くの人が懸念するのが「効率の悪さ」です。通常のノートであれば、ペンで直接紙に書き込めば1回で済む作業です。それを、わざわざ「付箋に書く」→「ノートに貼る」という2段階の工程にすることは、単純に考えれば二度手間であり、時間がかかる行為に見えます。
特に、スピード勝負の授業中や、情報の洪水のような会議中にこれをやろうとすると大変です。先生の話を聞きながら付箋に丁寧に書き、それをレイアウトを考えながら貼っているうちに、黒板の文字は消され、次の話題に進んでしまっていた……なんてことになれば、本末転倒もいいところですよね。このように「リアルタイムでの記録」という場面においては、付箋ノートは確かに効率が悪く、場合によっては「意味ない勉強法」となってしまうリスクがあります。
しかし、視点を変えて「復習」や「思考の整理」の時間に使えばどうでしょうか。授業中は殴り書きのメモで済ませ、家に帰ってからその内容を要約して付箋に書き出し、体系的に並べ替えてノートに貼る。このプロセス自体が、脳内での情報の整理整頓(=深い学習)になります。★「書く」作業そのものではなく、「情報の配置を考える」時間にこそ価値がある★のです。もし、単に教科書を丸写ししてカラフルに貼るだけの作業になっているなら、それは確かに時間の無駄かもしれません。でも、情報を咀嚼して再構成するためのツールとして使うなら、その「ひと手間」は学習効率を飛躍的に高める投資になり得ます。
付箋ノートなんのため?メリットデメリット
では、批判的な意見がありながらも、なぜこれほど多くの人が付箋ノートを取り入れているのでしょうか。そもそもなんのために行うのか、その最大の理由は「情報の可動性(モビリティ)」にあります。
学習や仕事を進めていくと、「あ、この情報はこっちのカテゴリだった」「この項目の間に、新しい情報を追加したい」という場面が必ず出てきます。普通のノートなら、修正液で消したり、矢印で汚く誘導したりしなければなりません。しかし付箋ノートなら、貼り直すだけで一瞬で解決します。間違えた箇所を剥がして捨てたり、関連する項目を近くに移動させたりと、自分の理解度の変化に合わせてノートを進化させ続けられるのです。これが最大のメリットです。
一方で、デメリットも明確にしておく必要があります。まず、紙(ノート)の上に紙(付箋)を貼るわけですから、物理的にノートが分厚くなり、重くなります。カバンの中でかさばるのは地味にストレスです。また、コスト面も無視できません。ノート1冊よりも、付箋を何束も消費する方が圧倒的にお金がかかります。
ノートそのものの値段が高くて『もったいなくて書けない…』と感じる人は、モレスキンノートを例にしたこちらの記事も、あわせて読むと気持ちがラクになるかもしれません。
👉 モレスキンがもったいない?使い倒すための心理と裏抜け対策
さらに、水性ペンだと付箋の質によってはインクを弾いてしまったり、逆に裏写りして下のノートを汚してしまったりすることも。「なんとなく良さそう」で始めると、こうした物理的なデメリットに直面して挫折しやすいので注意が必要です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 情報の追加・削除・移動が自由自在 | ノートが分厚くなり、持ち運びが重くなる |
| 重要な部分を色分けして視覚的に整理できる | 付箋代がかさみ、ランニングコストが高い |
| 暗記カードのように「隠す」「剥がす」が可 | 作成に時間がかかり、作業自体が目的化しやすい |
| 図やイラストを別の紙で書いて貼れる | 粘着力が弱いと剥がれ落ち、紛失リスクがある |
もし、これから付箋ノートを試してみるなら、「剥がれにくい」ことは絶対条件かもしれません。授業中にパラパラ落ちてくると集中力が削がれるからね。
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必要そうなら、今の悩みと照らし合わせて選ぶヒントにしてみて。
はがれるから?付箋ノートが合わない人
どんなに優れた勉強法でも、万人に合うわけではありません。付箋ノートには明確な向き不向きがあります。「せっかく綺麗に作ったのに、ページをめくるたびに付箋がはがれるのが許せない」というストレス耐性が低い人には、正直あまりおすすめできません。特に、安価な付箋を使っていると、端っこがくるんと丸まって浮いてきたり、いつの間にかカバンの底に落ちていたりすることがあります。これが気になって勉強に集中できないなら、本末転倒です。
また、几帳面すぎる性格の人も要注意です。「付箋が1ミリでも斜めに貼られているのが気持ち悪い」「色味を完璧に統一しないと気が済まない」といったこだわりが強すぎると、学習内容の理解よりも「付箋貼り職人」としての作業に時間を費やしてしまいます。結果として「3時間勉強したつもりだけど、実は色分けして貼っただけ」という、非常にもったいない時間の使い方になってしまうのです。
逆に、大雑把にメモをして、後からパズルのように組み立てたいタイプの人や、文字情報よりも「位置」や「色」などの視覚情報で記憶するのが得意な人には、非常に適している手法と言えます。自分が「情報を並べ替えることに快感を覚えるタイプ」か、「一度書いたら固定しておきたいタイプ」か、一度振り返ってみると良いかもしれません。
看護学生はなぜ付箋ノートがダメなのか
ネットで検索していると、看護学生の間で「付箋ノートは推奨されない」「先生にダメだと言われた」という悩みをよく見かけます。これには明確な理由がいくつかあります。
まず第一に、看護の実習や国家試験の勉強範囲は膨大です。★すべてを付箋で管理しようとすると、物理的にノートの厚さが辞書のように膨れ上がり、管理不能になる★からです。何冊もの分厚いノートを持ち歩くのは現実的ではありません。
第二に、実習現場の衛生管理とリスク管理の問題です。病院などの実習先に、ヒラヒラとした付箋がたくさんついたノートを持ち込むことは、衛生的に好まれない場合があります。さらに深刻なのは「剥がれ落ちるリスク」です。もし、患者さんの個人情報や重要なメモが書かれた付箋が、知らぬ間に床に落ちて紛失してしまったら? それは重大なインシデント(事故)に繋がりかねません。
こういった背景から、「なぜダメなのか」と指導されることがあるのです。しかし、絶対に禁止というわけではありません。自宅学習用の「解剖生理学のまとめ」や、どうしても覚えられない「薬の作用機序」など、ポイントを絞って活用している賢い学生もたくさんいます。TPO(時と場所)をわきまえれば、強力な武器になることは間違いありません。
東大生の事例にみる付箋ノートの勉強効果
「東大生のノートは美しい」という本や特集記事などで、付箋を活用した勉強法が紹介されることがよくあります。彼らが実践しているのは、単なるメモやデコレーションとしての利用ではなく、思考のプロセスを可視化し、脳の負担を減らすためのツールとしての活用です。
例えば、わからない単語や未解決の課題を付箋に書き出してノートの右側に貼り、理解して解決したら剥がして捨てる、あるいは「解決済みエリア(左側)」に移動させるといった方法です。これは「タスク管理(Kanban方式)」に近い考え方です。付箋が残っている=まだ理解していないこと、付箋がなくなる=勉強完了、というように、情報のステータスを管理するために使うことで、勉強効果を最大化しています。
また、彼らは付箋に書く情報量を絞っています。ダラダラと長文を書くのではなく、キーワードや要点だけを抽出して書く。これにより、復習するときにパッと見て内容が想起できる訓練にもなります。単に綺麗に飾るのではなく、脳のメモリ(記憶容量)を解放するために付箋を使うという考え方は、私たちが今日からでも真似できる、最も「もったいなくない」使い方と言えるでしょう。
📚 豆知識:色は3色までがおすすめ
東大生のノート術などでもよく言われますが、色を使いすぎると逆に重要度が分からなくなります。「重要(赤)」「要確認(黄)」「その他(青)」など、役割を決めて3色程度に絞ると、脳が情報を処理しやすくなり、付箋の無駄遣いも減らせますよ。
なるほどね〜。全部を付箋にするんじゃなくて、「後で動かしたい情報」や「まだ覚えてないこと」だけ付箋にすれば、無駄な手間も減らせそうだね。剥がれちゃうのが嫌な人は、のり面が広い「強粘着タイプ」を選ぶのも手かな。
付箋ノートをもったいないと感じさせない工夫
デメリットも理解した上で、それでも付箋の便利さを取り入れたい。そう考えるなら、コストや手間を極力抑える工夫が必要です。ここからは、お金をかけずに効率よく、そして「もったいない」と感じずに続けられる具体的なアイデアを紹介します。ちょっとした工夫で、ストレスは劇的に減りますよ。

ルーズリーフで作りやすい付箋ノート
付箋ノートの台紙として、私が特におすすめしたいのがルーズリーフです。通常の綴じノートだと、ページが増えたときに間に差し込みができませんが、ルーズリーフならページの順序を自由に変えられます。これにより、付箋の移動(ミクロな整理)だけでなく、ページごとのカテゴリー整理(マクロな整理)も容易になります。
作りやすいポイントとして、ルーズリーフの罫線(A罫やB罫)の幅に合わせて付箋を選ぶ、あるいは貼る位置を揃えることで、見た目も驚くほど整います。また、「分厚くなる」というデメリットに対しても、保管用の大きなバインダーと、持ち運び用の薄型ファイルを使い分けることで対策可能です。必要なページだけを持ち歩けば、重さに悩まされることもありません。
さらに、A4サイズのルーズリーフを使えば、B5よりもスペースが広く、大きめの付箋や資料の切り抜きも余裕を持って貼ることができます。情報の全体像を見渡すのに適しているので、思考の整理が捗りますよ。
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もし試してみたいなら、こういうものをチェックしてみるのもアリかも。
▶マルマン ルーズリーフ 書きやすいルーズリーフ
▶コクヨ キャンパス バインダー スマートリング
無理に手に入れる必要はないけど、気になるなら覗いてみるくらいがちょうどいいと思う。
ノートタイプの付箋や100均での作り方
最近では、最初からノートのような形状になっている便利な「付箋ノート」も文具店で販売されています。持ち運びやすく、台紙もしっかりしていて魅力的ですが、専用品は少々お値段が張ることもありますよね。「続くか分からないのに高いものは買えない…」という方には、100均アイテムを活用した自作がおすすめです。
例えば、ダイソーやセリアなどの100円ショップには、サイズや色が豊富なブロック付箋が揃っています。これと、画用紙やクリアファイルを組み合わせるのです。クリアファイルを見開きで使い、そこに付箋をペタペタと貼って「持ち運べる付箋ステーション」を作るのも良いアイデアです。これなら、授業中やカフェでの勉強時にサッと広げられ、終わればパタンと閉じるだけ。
★高い文房具を最初から揃える必要はありません★。まずは身近にある安い材料や、家で眠っている余り物のクリアファイルで試してみるのが、無駄を出さない最大のコツです。自分なりのシステムが出来上がってから、良い道具に投資しても遅くはありません。
ダイソーの付箋ノート用付箋の魅力
100均の中でも、特にダイソーなどで見かける「フィルム付箋」は、付箋ノート作りにおいて非常に優秀なアイテムです。従来の紙の付箋と違って、極薄のフィルム素材でできているため、ノートにたくさん貼っても厚みが出にくいのが最大の特徴です。さらに、半透明なので、下の文字や罫線が透けて見えるのもメリット。地図や図解の上から貼って書き込むといった使い方も可能です。
また、最近では全面のりタイプの商品も増えています。これを使えば、付箋ノートの宿敵である「ピラピラしてはがれる」という悩みも一発で解消できます。しっかりと密着するので、まるでノートに直接書いたかのような一体感が生まれます。
他にも、インデックス(見出し)用の付箋や、ToDoリスト形式があらかじめ印刷された付箋など、用途に特化した商品も豊富です。これらを組み合わせることで、数百円の予算で、自分だけの高機能なカスタムノートを作ることができます。「100均だから」と侮れないクオリティですよ。
付箋を捨てるのはもったいない?整理技術
勉強や仕事で使い終わった付箋、「役目は終えたけど、まだ書けるスペースがあるし、そのまま捨てるのはもったいない」と感じることはありませんか? その感覚、とても素敵だと思います。実際、使い終わった付箋にはまだまだ活躍の場があります。
例えば、使い終わった付箋を「雑記用メモ」として再利用するのはどうでしょうか。買い物リストを書いたり、電話中のちょっとしたメモに使ったり。また、付箋の粘着部分(のりの部分)を使って、キーボードの隙間や消しゴムのカスをペタペタと取る「簡易掃除道具」として活用するのも意外と便利です。
学習面では、覚え終わった単語の付箋を捨てずに集めて、「達成感の見える化」としてノートの表紙裏や空き箱に溜めていくのもおすすめです。「これだけ勉強したんだ!」という努力の結晶が可視化されることで、モチベーションアップに繋がります。単にゴミとして捨てるのではなく、最後の最後まで使い切る工夫ができれば、付箋ノートに対する「もったいない」という罪悪感は消え去るはずです。
付箋ノートはもったいないか試して判断
結局のところ、付箋ノートが「もったいない」かどうかは、その人の目的と性格、そして工夫次第で大きく変わります。ネット上の「意味がない」という意見や「効率が悪い」という声に惑わされず、まずは1冊、あるいは数ページだけ試してみてはいかがでしょうか。わざわざ新しいノートを買わなくても、家にある使いかけのノートと余った付箋で構いません。
実際に手を動かしてみて「頭の中がスッキリ整理された」と感じれば、それはあなたにとって投資に見合う価値がある方法です。逆に「作業ばかりで疲れた」「やっぱり直接書く方が速い」と感じたら、すぐにやめて別の方法を探せば良いのです。★一番もったいないのは、自分に合うかもしれない方法を、試さずに悩み続ける時間★かもしれません。失敗も一つのデータです。まずは気楽な気持ちで、小さな実験を始めてみましょう。
Q&Aで解決!付箋ノートの悩み

Q1. 付箋ノートに向いている教科はありますか?
A. 歴史や生物など「暗記項目が多く、関連付けが必要な教科」に向いています。逆に、数学の計算問題などにはあまり向きません。
Q2. 付箋がすぐ剥がれてイライラします。対策は?
A. 「強粘着タイプ」の付箋を使うのが一番です。また、貼り終えた後に上からマスキングテープやメンディングテープで端を留めると、剥がれ防止&補強になります。
Q3. ノートが分厚くなるのが嫌です。
A. フィルム付箋(薄い素材)を使うか、ルーズリーフを使って1冊に閉じる枚数を調整しましょう。持ち歩く分を減らすのがコツです。
Q4. 授業中に付箋ノートを作るのは無理ですか?
A. 授業のスピードによるので一概には言えませんが、基本的にはおすすめしません。授業中はノートに直接メモを取り、復習時に付箋に清書してまとめるのが効率的です。
Q5. 100均の付箋でも大丈夫ですか?
A. もちろんです!最近の100均付箋は高品質です。ただし、粘着力が弱いものもあるので、のりの面積が広いものやフィルムタイプを選ぶと失敗が少ないですよ。
付箋ノートはもったいないか試して判断
今回は「付箋ノート もったいない」と検索している方に向けて、そのメリット・デメリットや、無駄にしないための工夫についてたっぷりと紹介しました。効率が悪いと言われることもありますが、ルーズリーフや100均アイテムを賢く活用することで、コストを抑えつつ学習効果を高めることは十分に可能です。
東大生の事例のように、思考整理のツールとして割り切って使えば、付箋はあなたの脳を助ける強力な武器にもなり得ます。大切なのは、手段を目的にしないこと。「綺麗に作ること」ではなく、「頭を整理すること」を目的にしてください。あなたにとって心地よいノート作りが見つかることを願っています。
最後まで読んでくれてありがとう。付箋ノート、完璧を目指さなくていいんだよ。自分流にアレンジして、毎日の勉強や仕事がちょっとでも楽になりますように。使い終わった付箋で掃除するのも、ぜひ試してみてね。応援してるよ。

