水を買うのはもったいない…毎日飲む水に費用をかけるのは、やっぱりもったいないのかな。
スーパーで2Lの水を手に取るたび、そんな気持ちがよぎりませんか?
1本だけなら小さな出費です。しかし、毎日続くと水代だけではなく、重い箱を運ぶ負担、保管場所、空ボトルの処理まで積み重なります。
一方で、水道水のにおいや味が苦手な方にとって、「水道水を飲めば安い」という話だけでは解決になりませんよね。
この記事では、「水代」「ゴミ」「手間」「味」のどこを重視すれば、自分の暮らしに合う選択ができるのか、具体的な基準を提示します。
今回は、『もったいない選たい』編集者で暮らしの厳選コレクターの「S」が、今のモヤモヤを解消する「無駄を減らす見極め方」を早めにお届けします。
水を買う?暮らしの負担に合わせた4つの選択肢

毎日水を買って疲れている方は、無理に箱買いを続けなくてもよいのです。自分が一番減らしたい「負担」をみるだけで、検討すべき選択肢は絞られます。
まずは以下の4つのルートから、自分の暮らしに近いものを確認します。
1. 費用を極力抑えたい(一人暮らし・自炊派など)
- 選択肢: 蛇口直結型またはポット型の浄水器
2. 箱運びとペットボトルのゴミを減らしたい(2人以上世帯など)
- 選択肢: 水道水を補充して使う浄水型ウォーターサーバー
【every frecious(エブリィフレシャス)】
3. タンクへの給水作業を減らしたい(ファミリー層など)
- 選択肢: 水道から自動で給水する水道直結型サーバー
4. 天然水の味や災害時の備蓄性を重視したい(こだわり派など)
- 選択肢: 定期配送と都度購入を選べる宅配天然水
ここからは、なぜこの分類になるのか、それぞれの費用や手間、メリット・デメリットを詳しく比較・解説していきます。
水を買う人が多い理由:もったいない水道水への不安と事情
水を買う行為そのものが、すべて無駄になるわけではありません。味、水質への不安、外出時の携帯、災害への備えなど、目的がはっきりしているなら、その費用には意味があります。
見直したいのは、「理由が曖昧なまま箱買いを続け、家計や家事の負担が膨らんでいる状態」です。
水を買う人には、それぞれ以下のような事情があります。
- 水道水の塩素臭(カルキ臭)が気になる
- 集合住宅の貯水槽や古い配管の衛生面が気になる
- 冷えた水や白湯(お湯)をすぐに飲みたい
- 災害に備えてローリングストック(備蓄)をしたい
こうした理由は、単なるぜいたくではありません。一度でも赤水や強いにおいを経験すると、水道水をそのまま飲むことへ抵抗を感じます。
問題は、その不安の内容を分けず、何となくペットボトルを買い続けることです。
- 塩素臭だけが気になるなら ⇒ 浄水器で解決できる可能性があります。
- 冷水や温水をすぐ使いたいなら ⇒ サーバーの機能が役立ちます。
- 天然水の風味が好きなら ⇒ 箱買いや宅配天然水を残す意味があります。
💡 補足・豆知識:外出先での購入を減らす方法
外出先で500mlのペットボトルを毎日買う習慣と、自宅用の2Lを箱で買う習慣は分けて考えます。
外出用には、パッキンがなくて洗う手間を抑えられる「象印のシームレスせん水筒」などを導入し、自宅用の水(浄水器やサーバー)を詰めて持参するだけで、購入本数を減らせます。
水道水と購入水の違いを正しく知る

水道水、ミネラルウォーター、浄水した水は、見た目は同じでも、管理方法や味の特徴が異なります。価格の安さだけで決める前に、それぞれの特徴を整理してみましょう。
水道水の安全性とカルキ臭
日本の水道水は、水道法に基づく厳しい水質基準へ適合するよう管理されています。2026年4月1日からは、PFOSとPFOAも水質基準項目へ加わり、水道事業者などに検査と基準値の遵守が求められています。
(参考:国土交通省「水道事業者等によるPFOS及びPFOA対応マニュアル」)
そのため、通常の水道水を根拠なく「危険な水」と考える必要はありません。
一方、蛇口へ届くまでには、建物内の受水槽や配管を通ります。水道局が供給した段階の水質と、自宅の蛇口で感じる味やにおいには、建物の設備や水の滞留状況が関係します。
塩素は、水の衛生状態を保つために必要不可欠ですが、人によってはそのにおいをカルキ臭として強く感じます。においが主な悩みなら、冷蔵庫で冷やす、清潔な容器へ移す、活性炭を使った浄水器を通す方法があります。
ただし、赤い水、濁り、油のような浮遊物、急に強くなった異臭がある場合は、節約や浄水器を考える前に設備の確認が先です。賃貸なら管理会社や大家へ、水道側に原因が疑われる場合は地域の水道局へ相談します。
⚠️ 注意・デメリット
水道水とミネラルウォーターでは、法令上の区分や検査方法が同じではありません。「水道水の方が必ず上」「市販水の方が必ず安全」と単純には決められません。体調や持病が関わる場合は、医師や自治体の窓口が相談先になります。
ミネラルウォーターや天然水が向いている人
採水地による味の違いを楽しみたい方には、ミネラルウォーターが合います。毎日口にする水ですから、少し費用が上がっても、好きな味なら自然に飲めるという価値があります。
また、災害への備えを兼ねたい方にも、密閉されたペットボトルや宅配水は残しておきたい選択肢です。
日常分をすべて箱買いにする必要はありません。普段は浄水器、味を楽しむ分は天然水、災害用は保存水と分ける方法もあります。
宅配天然水は、産地を選べる一方、水の受け取り、保管、ボトル交換の手間が必要です。その点で「天上の明水」は、定期配送だけではなく、必要なときだけ注文する「都度購入」にも対応しています。サーバーを使わず天然水だけを購入する方法や、停電時にも使える電源不要の「クレードル」も選択できるため、状況に合わせた取り入れ方が可能です。
🤔Sの体験談
ここで、私「S」の実際の水との付き合い方をお話しします。すべてを一つの方法に統一せず、役割を分けることで快適に過ごしています。
私の家では、蛇口直結型のクリンスイ浄水器MD101を取り付けています。4か月に1回カートリッジを取り替えるだけ。交換用カートリッジは宅配で購入しているため、店舗から重い荷物を運ぶ必要もなく、自宅で手軽に浄水した水を飲んでいます。
また、外出時はこの浄水をマイボトル(水筒)に入れて持参する習慣があるため、出先でペットボトルの水を買うこともほとんどありません。
日常の水をすべて浄水器に頼りつつも、災害への備えは完全に切り離しています。防災用の備蓄水として、ネットスーパーを利用して「トップバリュ ベストプライス 北海道の天然水」を定期的に購入し、クローゼットに保管しています。これも玄関まで届けてもらえるため、運搬の負担はありません。
日々の飲料水は手軽な浄水器でコストを抑え、もしものための備蓄には信頼できる市販の天然水を用意する。自分にとって本当に必要な水へ適切に役割とお金を割り振っているため、そこに「もったいない」という無理や我慢の意識は薄いです。
このように自分の生活に合わせた仕組みを作ることが、暮らしの負担を減らす近道だと思います。
ここからは、それぞれの選択肢でどれくらい費用と手間に違いが出るのかを見ていきます。
※地域や製品によって変わるため、一般的な試算として掲載しています。
一人暮らしの年間費用(月45L消費と仮定)
一人暮らしで1日1.5L、月45Lを飲むと仮定します。2Lペットボトルを1本100円で購入すると、1Lあたり50円。月45Lなら2,250円、年間では約27,000円になります。
| 方法 | 初年度の費用目安 | 主な手間 | 合いやすい暮らし |
| 2Lペットボトル | 約27,000円 | 購入・運搬・保管・ゴミ出し | 契約せず天然水を選びたい方 |
| ポット型浄水器 (BRITAマレーラ等) | 約15,000〜17,000円 (本体付属1個+交換用12個) | 給水・容器の洗浄・冷蔵庫内の保管 | 少量利用で、設置工事を避けたい方。※公式目安は4週間または150Lで交換 |
| 蛇口直結型浄水器 (クリンスイMD101等) | 約9,000〜12,000円 (本体付属1個+交換用3個) | 取り付け・定期的なカートリッジ交換 | 飲料水だけでなく、料理にも使いたい方。※公式目安は3か月または900Lで交換 |
| 浄水型サーバー (エブリィフレシャス等) | 約37,700円〜41,800円 +水道代 | 毎月の支払・電気代・給水・清掃 | 冷水と温水を頻繁に使う利便性重視の方。※初月レンタル料無料を反映 |
※浄水器の価格は2026年7月11日にAmazon・楽天で確認した日本正規品の販売価格をもとに試算しています。販売店、セール、セット本数によって変わります。
(目安根拠:BRITAマレーラ本体と交換用フィルター12個を合計した概算で、約15,000〜17,000円。 / クリンスイMD101本体と正規品交換カートリッジ3個の合計を千円単位でまとめた概算で、約9,000〜12,000円)
費用面を優先する場合、一人暮らしでは浄水器(ポット型・蛇口直結型)が有利になりやすいです。
特にBRITAなどのポット型は、1日の使用量が少なくても公式の交換目安が「4週間に1回(年間合計13個、本体付属フィルター1個+交換用フィルター12個)」となるため、カートリッジ代を見込んで比較する必要があります。クリンスイMD101などの蛇口直結型は3か月目安(年間合計4個、本体付属1個+交換用3個)のため、初年度費用を抑えやすい選択肢になります。
月45Lほどの場合、サーバー代を水代の差だけで回収するのは難しいため、サーバーを選ぶ場合は「冷水や温水がすぐ出る便利さ」「ケトルや冷蔵庫の手間を減らす価値」へ費用を払う形になります。
二人以上の世帯の年間費用(月90L〜180L消費と仮定)

家族が増えると、費用だけでなく「箱の数」と「ゴミの量」が増えます。
- 二人家族(月90L): ペットボトル箱買いなら年間約54,000円(2Lボトルで毎月45本=毎月約8箱の運搬が必要)
- 四人家族(月180L): ペットボトル箱買いなら年間約108,000円(2Lボトルで毎月90本=毎月15箱の運搬が必要)
※2Lペットボトル6本入り(1箱12L)として計算。90L÷12L=7.5箱のため、月約8箱が必要な計算になります。
飲み終えるたびに、ラベルを剥がし、容器をすすぎ、つぶし、回収日まで置いておく。この作業を負担に感じる方も少なくありません。
| 月間使用量 | 箱買いの年間目安 | 浄水器の見方 | サーバーの見方 |
| 45L | 約27,000円 | 費用を抑えやすい | 便利さを重視する場合に比較 |
| 90L | 約54,000円 | 費用面では有利になりやすい | 定額型サーバーとの差が縮まる |
| 180L | 約108,000円 | カートリッジの減りが早い | 定額型の良さが出やすい |
浄水器は使用量が増えるとカートリッジの交換時期が早まりますが、それでも水道水をろ過する方式は、箱買いや宅配天然水より費用を抑えやすい傾向があります。
二人以上の家庭でウォーターサーバーを選ぶ理由は、単純な「最安値」の追求ではありません。箱買いとの金銭的差額が縮まりながら、箱の運搬や保管、ペットボトルの処理、湯沸かしの負担をまとめて減らせる点に価値があります。補充型サーバーでは、タンクへの給水と定期的な清掃が必要です。
箱買いと浄水型サーバーの費用差が縮まる目安は月70L前後
ウォーターサーバーは、誰にでも必要な設備ではありません。自分の使用量と照らし合わせてみましょう。
2Lペットボトルを1本100円(1Lあたり50円)として計算した場合、使用量が月70〜80Lほどになると、定額制の浄水型サーバーとの費用差が小さくなります。実際の見極めラインは、機種、電気代、購入する水の価格によって変わります。
人気の水道水補充型サーバー「エブリィフレシャス」の月額料金と公式の電気代の目安は以下の通りです。
- lite(コンパクト床置型): 月額2,750円 + 電気代 約623円〜 = 計 約3,373円〜(1Lあたり50円換算で約67.5L分)
- tall(床置型): 月額3,300円 + 電気代 約401円〜 = 計 約3,701円〜(1Lあたり50円換算で約74L分)
- mini(卓上型): 月額3,300円 + 電気代 約453円〜 = 計 約3,753円〜(1Lあたり50円換算で約75L分)
※別途、少額の水道代が発生します。公式の電気代は、実際の使用環境によって変動します。初月レンタル料無料を反映した初年度の目安費用は、liteが約37,726円、tallが約41,112円、miniが約41,736円となります(期間限定キャンペーンは除外)。料金や条件は変わるため、申込時の表示が判断基準になります。
【every frecious(エブリィフレシャス)】月70L〜80Lは、2Lペットボトル換算で35本〜40本(6本入りの箱なら月6箱〜7箱)です。この量を自分で運び、部屋に置き、空容器を処理する生活の負担を考慮し、浄水型サーバーを比較・検討します。
宅配型・補充型・直結型サーバーの違い
サーバーを選ぶ際は、水の供給方式の違いも把握しておきましょう。

| 種類 | 水の用意 | 良い点 | 確認したい点 | 候補製品 |
| 宅配天然水 | 定期または都度配送 | 産地と天然水の味を選べる | 水代がかさむ、ボトルの受取・保管が必要 | 天上の明水 |
| 水道水補充型 | タンクへ自分で注ぐ | 工事なしで設置できる | 給水タンクへの補充、タンクや給水口の清掃が必要 | エブリィフレシャス |
| 水道直結型 | 水道から自動給水 | タンクへの給水が不要 | 初期設置工事が必要、賃貸は原状回復の確認 | OCEAN |
工事なしで、箱とゴミの負担を減らすなら、水道水をタンクへ注いで使う【every frecious(エブリィフレシャス)】
タンクへの給水作業まで減らしたいなら、給水管をつなぐ
水道水ではなく天然水を選びたい、必要な分だけ都度購入したいなら
契約期間と解約金の注意点
ウォーターサーバーを導入する際は、月額料金だけでなく、途中解約時の条件を確認しておきましょう。
- エブリィフレシャスの解約金: レンタルプランの契約後、またはサーバー交換後、3年未満で解約すると「40,000円」の解約金が発生すると公式FAQに記載されています。契約した時期によって条件が異なる場合があるため、申込画面と契約書面を基準にします。(参考:エブリィフレシャス公式FAQ「解約したい時は?」)
- 水道直結型(OCEAN等)の注意点: 給水管をつなぐ設置作業があるため、解約時の撤去費用や、引っ越し時の移設費用、賃貸の原状回復条件まで確認が必要です。
- 宅配天然水の注意点: 定期配送の場合は、最低注文本数や配送の休止条件を見ます。飲み切れない月が続くと在庫の負担に繋がります。
短期間で引っ越す予定がある方や、家族人数が変わる予定の方は、浄水器や都度購入の天然水も候補に残します。
水を買うのはもったいない?悩みの質問
Q1. 水は買った方がいいですか?
水道水の味や建物の設備に問題がなく、費用を抑えたいなら、日常の水をすべて買う必要はありません。味が気になるなら「浄水器」、天然水を選びたいなら「箱買いや宅配天然水」、冷水や温水の便利さを求めるなら「サーバー」が候補になります。
Q2. ウォーターサーバーと水を買うのはどちらが安いですか?
浄水型サーバーと箱買いだけを比べると、使用量が少ない家庭では箱買いの月額負担が低くなる傾向があります。費用を優先する場合は、ポット型や蛇口直結型の浄水器も含めて比較します。実際の負担額は、ペットボトルの購入価格やサーバーの機種、電気代、水の使用量によって変わります。
Q3. 一人暮らしなら浄水器とサーバーのどちらが合いますか?
飲み水が月45Lほどで、費用を抑えたい方には「浄水器」が費用を抑えやすい方法です。毎日お湯を使う、重い水を運べない、空ボトルを減らしたいという悩みが強い方は、浄水型サーバーも比べる意味があります。
Q4. スーパーの無料水は本当に得ですか?
水の購入費は抑えられます。一方、専用容器の用意、店舗への往復、給水後の運搬、容器の洗浄管理が必要です。買い物のついでに給水でき、容器の管理が苦にならない方には合います。
Q5. ペットボトルの水をすべてやめても平気ですか?
日常の水を浄水器やサーバーへ切り替えても、災害用の水は別に備えます。目安は1人1日3Lで、最低3日分、可能なら1週間分です(飲料水・調理用水の目安。生活用水は除く)。世帯人数に合わせて必要量を計算し(1人あたり9L〜21L、4人家族なら36L〜84Lが目安)、賞味期限を見ながらローリングストック等で入れ替えます。
(参考:政府広報オンライン「災害に備えた家庭備蓄のポイント」)
まとめ:水を買うのはもったいない
この記事の結論は、水を買うか、すべてやめるかの二択にしないことです。
費用、手間、味のバランスから、自分の暮らしに合う方法を選びます。
1. 費用を極力抑えたい(一人暮らし・自炊派など)
- 選択肢: 蛇口直結型またはポット型の浄水器
2. 箱運びとペットボトルのゴミを減らしたい(2人以上世帯など)
- 選択肢: 水道水を補充して使う浄水型ウォーターサーバー
【every frecious(エブリィフレシャス)】
3. タンクへの給水作業を減らしたい(ファミリー層など)
- 選択肢: 水道から自動で給水する水道直結型サーバー
4. 天然水の味や災害時の備蓄性を重視したい(こだわり派など)
- 選択肢: 定期配送と都度購入を選べる宅配天然水
正確な料金、配送地域、除去対象物質、契約条件は、申込時の公式サイトと契約書面が判断基準になります。
合わない方法を我慢して続けるのではなく、自分の暮らしに合った選択肢を見つけていきましょう。